地球環境のサステナビリティと、そこで暮らす人々のウェルビーイングを実現するのは、すべての人類が共に担うべき責任だとグッドマンは考えます。だからこそ、世界をより良い場所にするため、情熱を持って活動する草の根的な慈善団体をサポートしています。.
グッドマン財団は、社会的に弱い立場で不利な状況に置かれている人々を支援しています。私たちが事業を展開する地域社会とそこで暮らす人々に対し、実質的な生活の向上をもたらす活動を続けています。私たちと考えを同じくする慈善団体や募金活動を援助し、明確な計画と目標をもとに、最も助けを必要とする人々へ確実に支援を届けるられるよう努めています。
子供や若者を守り、育み、支える慈善団体への支援
厳しい環境で生きる人々や病気や障害を抱える人々を援助し、よりインクルーシブで平等な社会を目指す活動を支援
フードロスを削減し、新鮮な食事や生活必需品を必要としている人々に届ける活動を支援
子供や若者を守り、育み、支える慈善団体への支援
ブラジルの若者にメンタリングと雇用の機会を提供する教育プログラム
ブラジルは、深刻な社会的不平等に起因する多くの問題に直面しています。特に若者への影響は深刻で、家計を支えるため、全人口の約3分の1のブラジル人が高校を卒業していません。グッドマン財団は生活の質を大きく左右する可能性のある若者の教育問題に焦点を当て、慈善活動を行っています。
教育分野の専門家と連携し、財団はGoodman Mais (‘More’) Education Programを立ち上げ、サンパウロで社会的に不利な立場にある若者に教育と雇用の機会を提供するプログラムを進めています。
このユニークな支援プログラムでは、研修プロバイダーのSenac社が環境マネジメントに関する授業を行い、参加者に有益な技術資格を取得する機会を提供しています。さらにグッドマンの社員、カスタマー、取引先がソフトスキルの開発、メンタリング、キャリアプランのサポートなどを行い、ブラジルの厳しい雇用情勢のなかでも魅力的な給与の仕事を得ることができるよう、参加者を支援しています。
この教育プログラムでは、予期せぬ問題が発生したときにも柔軟な対応が可能です。たとえば、初年度の参加者にはノートパソコンを持っていない学生がかなりいたので、必要な参加者にパソコンを配布しました。また、スクールまでの往復のバス代を負担できない参加者もいたので、毎月のバス通学費用をプログラムで賄うよう調整しました。
Goodman Mais Education Programは進化を続けながら、毎年新たな参加者に教育の機会を提供しています。
社会的に不利な立場にある中国の学生を対象とした奨学金制度
Shanghai Sunrise 社会的に不利な立場にある上海の若者に、高校もしくはそれ以上の高等教育を修了するための援助を目的とした奨学金制度です。この制度は受益者の自主性を重視する教育プログラムであり、グッドマン財団は状況に応じてさまざな方法で支援しています。
第一に、20名の学生がを対象に、中等・高等教育を受けるための奨学金を提供しています。Shanghai Sunriseは開設より25年間で、3,200人以上の学生を援助してきました。
また、100人の学生に短期的な支援も行っています。具体的にはウェブセミナーやメンタルヘルス支援、リーディングキャンプ、オンライン書籍の年間購読費用などをサポートしたり、テクノロジー奨学金を通じて、生徒がノートパソコンやプリンターを購入して自宅学習を行う援助も行っています。
オーストラリアの先住民の少年が抱える教育ギャップの問題への取り組み
The Clontarf Foundation は、アボリジニやトレス海峡諸島の少年たちが直面する教育ギャップに対処するため2000年に設立されました。現在この団体はオーストラリア全土の152校と提携しており、問題を抱える10代の少年10,400人以上が、学校の出席率と卒業率を改善できるよう支援しています。
グッドマン財団は、ニューサウスウェールズ州とビクトリア州の5つのアカデミーを援助し、270人以上のファースト・ネーションズの学生が、教育、リーダーシップ、雇用、保健、福祉に焦点を当てた包括的プログラムに参加しています。
Clontarfプログラムの受講者は、さまざまな環境や社会の中で多様な活動に参加することで、人生の可能性や将来への展望を広げています。
教師、保護者、地域社会の協力を得て、現地スタッフがメンターとしてサポートするとともに、卒業生の就職を斡旋したり、さらなる研究や研修へのステップアップを支援したりしています。
厳しい環境で生きる人々や病気や障害を抱える人々を援助し、よりインクルーシブで平等な社会を目指す活動を支援しています。
女性への暴力撲滅を推進するオーストラリアの慈善団体
女性への暴力は世界的に深刻な問題です。オーストラリアでは毎週平均1人の女性が配偶者や過去のパートナーにより殺害されています。女性と子どもに対する暴力の防止に取り組むオーストラリアの団体である Our Watch, によれば、女性への家庭内暴力の主な要因は、ジェンダー不平等(男女格差)にあると判明しています。Our Watchは普段の生活をはじめ、学業、就業、そして交流の場における男女平等を浸透させ、暴力を無くすよう尽力しています。
Our Watchはグッドマン財団と提携し、オーストラリア全土に活動を広げるための組織を立ち上げました。この組織の使命は男女間の不平等をなくし、女性に対する暴力を撲滅するための啓蒙活動を推進することです。地域社会全体での暴力防止を目指し、個人および組織単位での研修実施や実用ツールの導入を通して、啓蒙活動を行っています。
グッドマン財団は、この機関の設立に100万豪ドルを拠出し、今後数年にわたりさらに70万豪ドルの資金援助を確約しています。職場、学校、スポーツクラブなど、さまざまな団体にこの動きを広め、オーストラリア国内で家庭内暴力を撲滅するための包括的な活動を支援していきます。
末期疾患の子供とその家族を支援する小児用ホスピス
ハンブルク西部の Sternenbrücke Children’s Hospice 小児用ホスピスは、末期疾患の子供とその家族を対象にケアを行っています。2003年の開設以来、既に約700世帯の家族がこのホスピスを利用してきました。
患者のご家族は、ホスピスに滞在して終末期の子供たちと共に過ごせるだけでなく、看病による疲労困憊から回復し少しでも力を取り戻せるよう、年に28日間の一時預かりサービスなども提供しています。また、お子さんが亡くなった後も、ご家族が悲しみを乗り越えるための支援をしています。
ホスピスの入院患者とは物理的な距離を保たなければならないというケースもあるため、Sternenbruckeは施設内の限られた空間だけでサービスの充実を図るのが困難な状況にありました。そのため、グッドマン財団はホスピスの敷地にウインターガーデンを創る施工費用を寄付しました。温室内にはレストランやレクリエーションルームを設け、ホスピスを取り囲むKlövensteenの森の美しい景観を、家族で楽しいでいただけるよ憩いの場を提供しています。
身体障がいや知的障がいを抱える人々を支援する千葉県の社会福祉施設
いんば学舎は、千葉県で身体障がいや知的障がいを持つ人々に雇用、交通、在宅ケアを提供する社会福祉施設です。施設利用者は草花の手入れや、ケータリング、電動自転車の充電作業などで賃金を得ることができます。また、いんば学舎の手作り家具やアート作品が印西市にあるグッドマンビジネスパークのロビーや休憩エリアに展示されています。
同パーク内にいんば学舎のアトリエ兼野菜販売店舗もオープンし、障がいを持つ人たちが活動する場となっています。十分な収入を得られない人々の生活費の援助となるよう、グッドマン財団は数年にわたり、いんば学舎の活動に資金や雇用機会を提供しています。
アトリエで販売される商品や野菜は、パーク内で働く人々だけでなく、近隣住民やパークを訪れるビジターにも購入していただき、いんば学舎の運用資金の一部として利用されています。
食糧支援や環境保護に取り組む慈善団体は、フードロスを削減し、無駄にすることなく、新鮮な食事や生活必需品を必要としている人々に届ける活動を行っています。
栄養価の高い食事を必要とする人々に提供する支援団体
FareShareはメルボルンとブリスベンでチャリティーキッチンを開催し、廃棄されようとしている質の高い食材や寄付された食材と、独自に育てた野菜を組み合わせ、何百万食もの美味しく健康的な食事を必要とする人々に提供してきました。ムーラビン空港会社と提携し、グッドマン財団は2016年からFareShareの活動を支援しています。3,000㎡のキッチンガーデンを設置し、グッドマンの社員も収穫に参加するなど、さまざまな形で協力しています。
さらに財団は、FareShareのバグリー農場に複数年にわたり資金援助を行い、1年間で約100,000kgの野菜を収穫を実現しています。
グッドマン財団は、FareShareによる"Meals for the Mob"と呼ばれる新しい取り組みにも資金援助を行っています。これは、First Nationsの人々がFirst Nationsの人々のために調理した健康的な食事を、遠隔地のコミュニティに届けるプログラムです。活動の監督役として本職のシェフを雇い、Measl for the Mobの自主的な成長を促すため、複数年にわたり活動資金を提供しています。
食糧廃棄削減と再分配を目指す慈善団体
グッドマン財団はKiwiHarvest がオークランドで2015年に設立以来支援しており、現在ではニュージーランド最大の食糧関連の慈善団体に成長をとげた同団体の歩みを支えてきました。
オークランド、ノースショア、デュネディン、クイーンズタウン、インバーカルギルでは、現地のサービスを利用して、廃棄予定の栄養価が高い生鮮食品を集め、フードバンクや各地域の組織を通じて、食事を必要としている人々に再配布しています。
グッドマン財団はオークランドにおけるKiwiHarvestの取り組みを支援し、オフィスと食糧の保管スペースを提供しました。KiwiHarvestがニュージーランドのさまざまなエリアにその活動を広げていけるよう、援助を続けています。
食糧不安の高まりに伴い、KiwiHarvestのサービスに対する需要も伸び、記録的な量の食糧再配分が行われています。
地域社会で最も弱い立場にある人々に食糧を提供するというKiwiHarvestの熱意と努力により、廃棄を免れる食糧の量も増えています。
衣料品の余剰在庫を必要とする人々に再配分
オーストラリアでは、成人8人に1人、子供6人に1人が生活に必要な衣料品を入手できない状態です。Thread Together は、貧しい生活環境や不利な立場におかれた人々が必要な衣服を手にすることができず、自身のポテンシャルを最大限生かす機会を失うような不合理を、社会からなくしていくべきだ考えています。
Thread Togetherは全国で1,000 のブランドや小売業者と連携し、ホームレスやDV被害による避難者、自然災害の被災者など、必要とする人々に必要な衣料品を提供しています。
また、長期失業者が平等な立場で仕事の面接を受けられるように新しい衣服を提供したり、長い治療を終えて退院した人々、干ばつや森林火災の被災者、最近では新型コロナウイルスのパンデミックによって壊滅的な打撃を受けた人々に対し、生活を立て直す支援として衣料品を提供しています。
グッドマン財団は、Thread Together設立初期の2016年から支援を行っているパートナーです。洪水で被災した地域に支援の手を伸ばし、全国の女性の避難所に衣服を満載した100台以上の衣装クローゼットを設置する「ウォードローブ・アンド・カプセル」サービスの支援を行っています。このプログラムにより、家庭内暴力から逃れシェルターに避難している女性や子供たちにも、新しい衣服やパジャマなどが届けられています。